閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症とは

動脈硬化により、手や足の血管が狭くなる狭窄や血管が詰まる閉塞を起こして、血流が悪化し、心臓から遠い手先や足先へ栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなるのが閉塞性動脈硬化症です。
初期症状は、手足の冷えやしびれなので、軽く考えて放置したり、見逃してしまう危険性が高い病気です。

進行すると潰瘍や壊死が起こり、一定以上の距離を歩き続けるのが困難になる間歇性跛行(かんけつせいはこう)や、じっとしていても手足に痛みが起こる安静時疼痛(あんせいじとうつう)といった症状が出るようになります。

心臓病は40~56%、脳血管障害は19~33%と、高い頻度で合併するため、その意味でも危険な病気だと言えます。

特に50~60歳以上の男性や血糖値の高い方がなりやすい病気だと言われています。

 

主な症状

  • 手足の冷え(冷感)
  • 潰瘍・壊死
  • 間歇性跛行
  • 安静時疼痛

閉塞性動脈硬化症の診断

触診

足の各部分の脈拍を調べ、動脈硬化の有無をチェックします。脈拍を調べるのは、ひざの後ろ、足の甲、くるぶし下部、ふとももの付け根などです。

足関節血圧と上腕の比(ABI)検査

ABIは、足と腕の血圧の比です。これを調べることで、足の血流をチェックします。正常なABIの値は1以上であり、血液の流れが悪くなるとABIは低下し、ABIが0.9以下になると足に動脈硬化が起こっている可能性があります。

閉塞性動脈硬化症の治療

日常生活の改善を中心に、運動療法や薬物療法を行っていきますが、重症化した場合には手術が必要になります。

日常生活の改善

閉塞性動脈硬化症も通常の動脈硬化と同様、高血圧・糖尿病・高脂血症・肥満対策が重要になってきます。

適度な運動とバランスのよい食事
  • コレステロールや脂肪分の多い食べ物を控えましょう
  • 食べ過ぎないようにしましょう
  • 塩分は控えめにしましょう
  • アルコールは適量を楽しみ、休肝日を設けましょう
  • 食事指導を受けている場合、指導に従いましょう
  • 栄養バランスを考えたメニューを心がけましょう
  • 1駅分歩く、エスカレーターをできるだけ使わず階段を使うようにするなど、日常に取り入れやすい形で適度な運動を続けましょう
ストレス軽減

不規則な生活はストレスのもとになります。規則的な生活を送り、趣味やスポーツなどで上手にストレスを解消しましょう。

禁煙

ニコチンと一酸化炭素は、 動脈硬化を引き起こしたり、動脈硬化を悪化させる原因となりますので、動脈硬化予防には禁煙がとても効果的です。

運動療法

ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれるほど血流に大きな役割を果たしています。そのため、閉塞性動脈硬化症の運動療法では、歩くことがとても重要になってきます。無理のない距離を歩くことで、バイパスとなる側副血行路という周囲の細い血管が発達して血流を改善に導きます。
歩く運動療法が重要であり、とても効果的ですので、医療機関で医師の指導の下に行う監視下運動療法を受けていただき、そこで歩行距離が十分増加してから在宅運動療法を続けていきます。

運動療法では、医師より運動の許可をもらってからスタートし、歩行可能な距離などをベースにした無理のないトレーニングメニューを作成する必要があります。スピードやペース、頻度、痛みが出たときの対処法などをしっかり覚え、継続することで大きな効果が期待できます。

 

薬物療法

閉塞性動脈硬化症の薬物療法は、下肢の症状改善だけではなく、脳梗塞や心筋梗塞といった命にかかわる病気の発症を予防することも目的としたものであり、血液をサラサラにしたり、血管を拡げたりすることによって血液の流れを改善する作用があるものが中心です。

抗血小板薬

出血した際に止血する役割を担う血小板ですが、活発に働き過ぎると血栓や動脈硬化につながってしまうため、それを抑えるために使われます。

末梢血管拡張薬

手や足など、末梢の血管を拡げて血流を改善します。

抗凝固薬

血栓ができることや、大きくなることを防ぐ薬です。

血管内療法

動脈硬化により狭くなった血管を拡げ、血流を改善する治療法です。血管の中で直接行う治療法です。

バルーン法

バルーンカテーテルという風船の付いた細い管を血管に挿入し、風船を膨らまして血管を広げて血流を改善させます。

ステント挿入

ステントという器具を血管内に挿入し、血管の内側からステントに支えさせることで血管が狭くならないようにする治療です。

外科的療法:バイパス手術

自分の静脈や人工血管を使って、バイパス術で新しく別の道を作り、そのバイパスで血流を保つ手術です。

足のケアで予防と早期発見!

閉塞性動脈硬化症では、足の血液の流れが悪くなることで皮膚へ届く栄養が不十分になり、足の皮膚が弱くなってしまいます。そのため、傷がつきやすくなり、傷も治りにくくなってしまいます。
足を毎日観察してケアすることは、予防や早期発見に役立ちます。足の皮膚にトラブルが起こったり、治りにくいようでしたら要注意です。

足のケア

爪は、長く伸びすぎてはよくありませんが、深爪もNGです。足は隅々までよく洗い、いつも清潔に保ちましょう。
また、靴下を履かないでいると足の皮膚トラブルを起こしやすいので、できるだけいつも靴下を履くようにしてください。
そのほか、サイズの合っていない靴を履いたり、かかとの高い靴は足に大きな負担をかけてしまいますのでご注意ください。
長時間立ち続けたり、正座やしゃがむ姿勢は足に負担が大きいものです。できるだけこういったことを避けましょう。

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